ビジネスマナー敬語編「参る」「お越しになる」「拝見させていただく」

2017年8月21日 | ビジネスマナー

ビジネスマナーの入り口としては、何が大切だと思いますか!
それは、敬語が上手に使いこなせるか、どうかです。敬語によって、相手との距離感は変わってきます。もし、ビジネスマナーとしての「敬語」が体に染み付いていないとしたら、使えるようにトレーニングする事をお勧めします。

間違ったまま、使っていると、あなた自身も”デキナイ人”だとレッテルを思われますし、また、あなただけならいいけど、会社まで同じレベルで見られてしまいます。それって、第一印象で大きく損をしてませんか?

だからといって、ビジネスマナー敬語を身につけたからといって、やたらめったらと使う人がいますが、これは、これで逆に”ダメ”なんです。日本語って難しいですよね。相手によって使い分けないといけないし、また、敬語によって会話が噛み合わなくて、コミュニケーションが上手に取れない時があります。だからといって、デキナイ敬語より、デキル敬語の方がいいと思います。

企業研修で、「敬語に自信がありますか」と問いかけると、「自信がない」・・・60% 「全く自信がない」・・・20%」 「わからない」・・・・10%ぐらいの声を聞きます。つまり、10人中7人が敬語に対して不安や、使い方に自信がないといえます。

よくあるパターンで敬語を見てみましょう。

例1.

夜は部長と大切なお客様との接待です。夕方になり、部長が机を片付けている時に、「部長、いまから参られますか?」と話しかけたら、その時、部長が「敬語を勉強しろ」とどなられた。あれ、いったいどんな言葉を使えばよろしいでしょうか!わかりますか・・・・

答え

このような時は、「参られますか」と伝えるのは、NGです。正しくは「いかれますか」が正解です。ならなら、「参る」は自分がへりくだる時に使う言葉です。上司や敬意を表す時は、使わないですよ。

例2.

今日の会議では、お客様からのプレゼンがあり、上司からは、準備ができたのでお客様がみえたら伝えるように言われまいた。数分後、お客様が受付に到着したので、上司に「お客様が起こしになりました」と電話で伝えたら、同僚にチョット敬語の使い方を間違えたると指摘をうけました。さとと、こんな場合は、なんと言えばよかったでしょうか?

答え

今回の場合は、「お客様が参りました」または、「お見えになりました」が正解です。言葉は伝わればいいのに、ビジネスマナーは難しいですね。

例3.

先輩から、今度の会議で使う資料をメールしておいたので、見ておいてくれと言われたので、「はい、先程、先輩の資料を拝見させていただきました」と伝えたら、自分でも違和感を感じたが、後輩から、「拝見はないですよ~」と言われました。

答え

実はこれ、二重敬語なんです。知ってましたか!拝見の「拝」は敬語であり、さらに、「いただく」をつけているからです。正しくは、「拝見しました」とか、「拝見いたしました」がビジネスマナーとして正解です。新入社員の時は、ついつい間違って使ってました。

日本語は、奥が深いし、ビジネスマナーとして考えたら敬語だけでないので、これから色々と勉強していきましょう。